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たいようのマキバオー(つの丸) [集英社]

現在、
80~90年代にヒットしたマンガの続編及びスピンオフ作品が氾濫しています。

きっかけはコミックバンチだと思うのですが、
その看板二作品はともかくとして
ほとんどの場合は元のパワーが感じられず、
元作品のファンだからこそ思い入れゆえに楽しめる、
そうでない場合は水準以下の、
例えるならテレビゲームにおけるキャラゲーのような存在だと言えます。
個人的には一種の年金かな等と思っていたのですけれど、
一味違う作品が登場しました。

リバイバルブームのもう一方の火付け役「キン肉マン二世」掲載誌、
週刊プレイボーイにて連載されている本作です。
正直なところ
無理に延長していた感のあるドバイワールドカップ編より数倍面白いです。

さて、本作のポイントとしては
元作品から年月が経っており(実際の連載時の年月差位)
主人公文太(ヒノデマキバオー)はマキバオーの妹マキバコの産駒で、
前作の登場キャラは中央のスター騎手になった山本管助以外
ほとんど出てこない事(数コマとかはあり)が挙げられます。
これは新規の読者も普通に入っていける為の配慮なのかも知れません。
それでも
サトミアマゾンそっくりの息子などが出てくるとワクワクしてしまうのは、
前作との時間差をうまく使った演出と思われます。

内容も新ヒーロー、フィールオーライに沸く場内で
マキバオー世代を懐古してうざったがられるオッサン(しまじま)や
文太の本拠地・経営難の高知競馬場の客寄せに苦心する有様など、
よくある競馬マンガとは何味も違う切り口が飽きさせません。

なお
序盤に出てくるミーハーな子や一コマ限りの高坂騎手など、
氏の描く女の子がちょっと可愛くなっているのも嬉しいところです。
今後の展開が非常に楽しみな作品です。


たいようのマキバオー 1 (プレイボーイコミックス)

たいようのマキバオー 1 (プレイボーイコミックス)

  • 作者: つの丸
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2007/08/17
  • メディア: コミック



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