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かっちぇる(かわくぼ香織) [講談社]

長崎を舞台にした、
背が高いだけがバレー向きで
自分に自信を持てない女子高生が
廃部になっていたバレーボール部を再興するというお話です。

と言ってもスポ根的要素は極めて少なく、
主人公と入部してくる友達との交流が
穏やかに描かれています。
ちなみに
部員の中にオタッキーな眼鏡娘がいるのですが
作者の嗜好が垣間見える発言が多いです。

ただそのネタがほとんど分かってしまう自分も
大概なオタッキーだと再認識しました(汗)。

なお
3巻くらいから絵が上達してきて
桂正和プラス江川達也÷2みたいな画風になりつつあるので、
可愛いけど少々あざとい感じなのが痛し痒しでした。

最終巻の6巻はずいぶんと駆け足で
もうちょっと続いて欲しかったようにも思うのですけれど、
その中でちゃんと後日談まで描かれているので
納得のいく終わり方にはなっています。

打ち切り的終了だと
やけになったような終わり方をする漫画家も多い中、
本作のかわくぼ氏は
読者のことをよく考えていたんだなと思います。

それから
本作の主人公のようなタイプって
大抵の作品ではだんだん成長していくのですけれど、
この杉山さんの成長は
まさに亀の如くでして、
その辺りも特筆すべきかと思われます。


爽やかな青春ものをお探しの方はどうぞ。

(全6巻)


かっちぇる 1 (月刊マガジンコミックス)

かっちぇる 1 (月刊マガジンコミックス)

  • 作者: かわくぼ 香織
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2002/06/17
  • メディア: コミック



タグ:かっちぇる
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その後のゲゲゲの鬼太郎(水木しげる) [扶桑社]

現在でもアニメが好評放映中のゲゲゲの鬼太郎ですが、
夢子編(第三期)くらいから見ている方だと、
原作漫画を読むとびっくりされるかも知れません。

先日放送が終わった墓場鬼太郎のような
残酷でシュールかつユーモラスな話が多く、
颯爽と武器を使い仲間と一致団結して
悪い妖怪と戦うのは少年漫画誌連載分くらいだったりします。

本作はその中でもさらに異色というか異端であり、
アダルト&脱力的世界観が繰り広げられています。

中でも
本作もレギュラー出演のねずみ男が
猫娘と最後の決着をつける話などは
ダークな面白さがありました。

ある意味イメージが違ってしまうような作品ですけれど、
鬼太郎人気に乗じて再販して欲しいと思っております。

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その後のゲゲゲの鬼太郎 (1) (扶桑社文庫)

その後のゲゲゲの鬼太郎 (1) (扶桑社文庫)

  • 作者: 水木 しげる
  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 1995/05
  • メディア: 文庫



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