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ロン先生の虫眼鏡(光瀬龍・加藤唯史) [秋田書店]

大低迷期を抜けて
復調気配の週刊少年チャンピオン。
一時は天下に近づいた(取った?)事もありました。

『ドカベン』『ブラックジャック』『マカロニほうれん荘』『がきデカ』と
漫画史に残る作品が揃って連載されていた時期があったのです。

脇を固める作品群も
『エコエコアザラク』『750ライダー』『ゆうひが丘の総理大臣』
当時自分のお目当てだった柳沢きみお氏の出世作『月とスッポン』など
実に豪勢で(一部連載時期が前後していたらスイマセン)
それらに比べると地味ながら
縁の下の力持ち的にチャンピオンを支える作品、
本作や『レース鳩0777』などがさらに続いて
読み飛ばすところがほとんど無いという黄金時代を築いていたのでした。

そんな中でも
(『がきデカ』あたりがPTAに睨まれていたこともあって)
チャンピオンの良心と言われていたのがこの作品です。

ron0.jpg

SF作家として知られる光瀬氏の原作を元にした
氏の分身であるロン(龍)先生が生物のあれこれを語る漫画で、
後に隆盛を極める学研のひみつシリーズにも通じる
面白くてためになる内容は
今読んでも楽しいです。

漫画版ではオリジナルキャラが加わって
一回完結のストーリー仕立てになっているのですが、
主人公的存在の悪ガキ・元太と
うんと年上(たぶん高校生)の洋子ちゃんが
いい掛け合いをしながら進行していくので、
原作とはまた違った面白さがありました。

ron.jpg

そういえば
チャンピオン40周年記念で
過去の人気作品を新たに読み切りで掲載という企画があり、
(『月とスッポン』は大変な事になってましたが・・・)
それらをまとめて『週刊少年チャンピオン40th』として発売もされました。
けれど
光瀬氏が亡くなっていることもあってか
本作の新作は残念ながら読むことはできませんでした。

あと余談ですが
作画の加藤氏は『ザ・シェフ』というヒット作も
後に手がけているのですけれど
最近までロン先生の方だとは全く気付いていませんでした(汗)。

(c)光瀬・加藤・秋田書店


ロン先生の虫眼鏡 (1) (秋田文庫)

ロン先生の虫眼鏡 (1) (秋田文庫)

  • 作者: 光瀬 竜
  • 出版社/メーカー: 秋田書店
  • 発売日: 2003/09
  • メディア: 文庫



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