かっちぇる(かわくぼ香織) [講談社]
長崎を舞台にした、
背が高いだけがバレー向きで
自分に自信を持てない女子高生が
廃部になっていたバレーボール部を再興するというお話です。
と言ってもスポ根的要素は極めて少なく、
主人公と入部してくる友達との交流が
穏やかに描かれています。
ちなみに
部員の中にオタッキーな眼鏡娘がいるのですが
作者の嗜好が垣間見える発言が多いです。
ただそのネタがほとんど分かってしまう自分も
大概なオタッキーだと再認識しました(汗)。
なお
3巻くらいから絵が上達してきて
桂正和プラス江川達也÷2みたいな画風になりつつあるので、
可愛いけど少々あざとい感じなのが痛し痒しでした。
最終巻の6巻はずいぶんと駆け足で
もうちょっと続いて欲しかったようにも思うのですけれど、
その中でちゃんと後日談まで描かれているので
納得のいく終わり方にはなっています。
打ち切り的終了だと
やけになったような終わり方をする漫画家も多い中、
本作のかわくぼ氏は
読者のことをよく考えていたんだなと思います。
それから
本作の主人公のようなタイプって
大抵の作品ではだんだん成長していくのですけれど、
この杉山さんの成長は
まさに亀の如くでして、
その辺りも特筆すべきかと思われます。
爽やかな青春ものをお探しの方はどうぞ。
(全6巻)
背が高いだけがバレー向きで
自分に自信を持てない女子高生が
廃部になっていたバレーボール部を再興するというお話です。
と言ってもスポ根的要素は極めて少なく、
主人公と入部してくる友達との交流が
穏やかに描かれています。
ちなみに
部員の中にオタッキーな眼鏡娘がいるのですが
作者の嗜好が垣間見える発言が多いです。
ただそのネタがほとんど分かってしまう自分も
大概なオタッキーだと再認識しました(汗)。
なお
3巻くらいから絵が上達してきて
桂正和プラス江川達也÷2みたいな画風になりつつあるので、
可愛いけど少々あざとい感じなのが痛し痒しでした。
最終巻の6巻はずいぶんと駆け足で
もうちょっと続いて欲しかったようにも思うのですけれど、
その中でちゃんと後日談まで描かれているので
納得のいく終わり方にはなっています。
打ち切り的終了だと
やけになったような終わり方をする漫画家も多い中、
本作のかわくぼ氏は
読者のことをよく考えていたんだなと思います。
それから
本作の主人公のようなタイプって
大抵の作品ではだんだん成長していくのですけれど、
この杉山さんの成長は
まさに亀の如くでして、
その辺りも特筆すべきかと思われます。
爽やかな青春ものをお探しの方はどうぞ。
(全6巻)
タグ:かっちぇる
少女ファイト(日本橋ヨヲコ) [講談社]
バレーボール漫画好きとしては、
久々に期待できる作品が登場しました。
基本設定自体は
好選手だった姉が事故で死んだとか
幼馴染との三角関係など新味に欠けており
周辺も理事長の息子とか何だかなぁという感じなんですけど、
話と絵柄に勢いがあってなおかつ熱いので
読んでいてとても面白いです。
三巻なんて本筋に入る前なのに脱線しており、
覆面地下賭けバレーボールなんて引いてしまいそうな内容にもかかわらず、
読んでいると楽しめるから不思議です。
これも肝心のバレーボールの場面を
しっかり描けているからかなと思います。
登場人物の名前が古風(志乃とか)なのも個人的には好みです。
ただ、4巻が通常版と特装版の二種類なのはいただけません。
この商法は「二十世紀少年」CD付きや
「攻殻機動隊2」マウスパッド付き頃から目立ち始め
今では珍しくも無いやり方なんですが、
本作のは書き下ろし漫画が付いてるだけに
買えないと辛いというか・・・。
それぞれ表紙の絵柄が違うのは、
ちょっとたちが悪いと思います。
久々に期待できる作品が登場しました。
基本設定自体は
好選手だった姉が事故で死んだとか
幼馴染との三角関係など新味に欠けており
周辺も理事長の息子とか何だかなぁという感じなんですけど、
話と絵柄に勢いがあってなおかつ熱いので
読んでいてとても面白いです。
三巻なんて本筋に入る前なのに脱線しており、
覆面地下賭けバレーボールなんて引いてしまいそうな内容にもかかわらず、
読んでいると楽しめるから不思議です。
これも肝心のバレーボールの場面を
しっかり描けているからかなと思います。
登場人物の名前が古風(志乃とか)なのも個人的には好みです。
ただ、4巻が通常版と特装版の二種類なのはいただけません。
この商法は「二十世紀少年」CD付きや
「攻殻機動隊2」マウスパッド付き頃から目立ち始め
今では珍しくも無いやり方なんですが、
本作のは書き下ろし漫画が付いてるだけに
買えないと辛いというか・・・。
それぞれ表紙の絵柄が違うのは、
ちょっとたちが悪いと思います。
タグ:少女ファイト
ヨリが跳ぶ(ヒラマツミノル) [講談社]
数少ないバレーボールを描いた漫画の、
中でも貴重な実業団バレーを描いた作品です。
バレーボール漫画は何故か少女漫画に多いので、
青年漫画の本作は貴重な作品でした。
上背とパワーだけのアタッカー大久保ヨリが
2部リーグ所属の菓子メーカーに就職し
才能を開花していくというストーリーは
格別目新しい物ではありませんが、
パワフルでスピーディーな試合シーンと
個性的な脇役のお陰で最後まで楽しめました。
ただ、
予定より連載が短くなったからか
1部リーグ(現Vリーグ)に上がってからの展開が急ぎ足だった事と、
終盤がファンタジーチックになってしまった事が 残念でした。
余談になりますが
高校生で全日本入りを果たした大山選手を見て
ヨリを思い出したのは自分だけでは無いでしょう。
バレーボールファンの方に是非。
ただ
15巻以降は古書店での入手が難しいです。
※追記
愛蔵版が後に発売されました。
中でも貴重な実業団バレーを描いた作品です。
バレーボール漫画は何故か少女漫画に多いので、
青年漫画の本作は貴重な作品でした。
上背とパワーだけのアタッカー大久保ヨリが
2部リーグ所属の菓子メーカーに就職し
才能を開花していくというストーリーは
格別目新しい物ではありませんが、
パワフルでスピーディーな試合シーンと
個性的な脇役のお陰で最後まで楽しめました。
ただ、
予定より連載が短くなったからか
1部リーグ(現Vリーグ)に上がってからの展開が急ぎ足だった事と、
終盤がファンタジーチックになってしまった事が 残念でした。
余談になりますが
高校生で全日本入りを果たした大山選手を見て
ヨリを思い出したのは自分だけでは無いでしょう。
バレーボールファンの方に是非。
ただ
15巻以降は古書店での入手が難しいです。
※追記
愛蔵版が後に発売されました。
タグ:ヨリが跳ぶ